【図解四柱推命】命式から五行バランスを出す方法

命式から五行バランスを出す方法

五行バランスとは

五行バランス(ごぎょうばらんす)とは、命式の中にどの五行が多くどの五行が少ないかといった五行の力量のバランスのことです。
命式の五行バランスを出すことで、その方の性格の偏りが明確になり、生まれ持った得意不得意や悩みの根本的な原因が分かります。

五行バランスは四柱推命の一番の要だと言えます。ただし、五行バランスを精密に出すためには、まだご紹介しきれていないものを含め、十干と十二支の様々な法則を駆使しなければなりません。その全てをまとめると複雑になり過ぎてしまうため、今回は直感的に理解しやすいよう、細かな部分を適宜割愛して概要をお伝えします。

命式から五行バランスを出す手順

命式は4つの干支の並びのことであり、干支にはそれぞれ陰陽五行の情報が含まれています。干支ごとに異なる陰陽五行の情報を束ねて全体のバランスを出すためには、干支同士の相互作用をくまなく把握する必要があります。

命式からっ五行バランスを出すためには

命式から五行バランスを出す具体的な手順としては、まず地支同士の結びつき(方合や三合局など)の有無を調べ、次に天干と地支の結びつき(通根)の度合いを調べ、最後に月支の影響を加味して全体的な五行の強弱に順位を付けます。
(月支は命式の五バランスに強く影響を与える重要な存在なので、他の地支の約3倍の力量があるものとして計算します)

五行バランスを出す手順

それでは、前回の記事で解説した命式を例に、五行バランスの出し方を具体的にお伝えします。

まずはじめに、命式内の4つの地支に対して、十二支の法則が成り立つかどうか調べます。卯・申・巳・亥の中で、互いに結びつくものは卯・亥の1組のみです。卯と亥は三合木局半会の関係であり、2つが結びつくことで木の五行が強まります。

※十二支の法則についての詳細はこちらの記事をご覧ください

(例五行バランスを出す手順2

次に、命式内の4つの天干に対して、ひとつづつ通根する地支を調べます。年干の癸は亥に強く申に弱く通根し、水の五行が強まります。月干の庚は申に強く巳に弱く通根し、金の五行が強まります。日干の丁は巳に強く通婚し、火の五行が強まります。時干の辛は申に強く巳に弱く通根し、金の五行が強まります。

※通根についての詳細はこちらの記事をご覧ください

(例五行バランスを出す手順3

手順1・2から、地支同士の関係では木の五行が強まり、天干と地支の関係では水・金・火の五行が強まることが分かりました。しかし、当然これらの五行は同等に強まるわけではなく「どの五行よりどの五行が強い」という強弱の差が存在します。
最後は、それらを判断するために、命式内の十干・十二支を五行ごとに分類し、月支が他の地支の3倍の力量を持つことを考慮して、五行の強弱に順位を付けます。大まかな捉え方として、命式の中で数が多く天干にも地支にも存在する五行は強くなり、反対に、数が少なく天干と地支のどちらかにしか存在しない五行は弱くなります。

命式内の十干・十二支を五行ごとに分類
木の五行:卯・亥
火の五行:丁・巳
土の五行:無し
金の五行:庚・辛・申・(巳)
水の五行:癸・亥・(申)
五行の力量が強い順に並び替える
金の五行:庚・辛・申・(巳)
水の五行:癸・亥・(申)

火の五行:丁・巳
木の五行:卯・亥
土の五行:無し

この命式の中で最も強いのは、天干の庚・辛が月支の申に通根する金の五行となります。次いで多いのは水の五行で、3番目に多いのは火の五行です。木の五行は卯・亥が三合木局半会で結びつきますが、通根が無いため、火の五行よりも弱くなります。

命式全体の五行バランスを、五行の相互作用と併せてチャートにすると以下の通りです。

(例)命式全体の五行バランス

図中の実線は五行の相生の関係を表し、点線は五行の相克の関係を表します。この命式の五行バランスの特徴は、日主の丁を強める木・火の五行が少なく、反対に丁を弱める金・水の五行が多いことです。

五行バランスと五行の風景

冒頭でもお伝えした通り、四柱推命とは、五行バランスを分析することで諸々の答えを導く占いです。適職や相性、結婚や独立の時期など、全てを「五行の過不足を適切に整える」という観点で読み解きます。その際によく使われるのが、五行バランスを一枚の絵に置き換えて考える方法です。五行の偏りや相生・相克の関係性を、大自然の中の一つ景色として捉えることで、その命式に合った五行バランスの整え方を直感的に見つけることができます。

五行バランスの整え方については、今後別の記事でまとめる予定にしているため、ひとまず今回の記事では、先ほど例にした命式の五行の風景をご紹介します。

岩の上で雨を浴びながら燃える炎

ところどころ草の生えた冷たい岩場で、雨に打たれながら一生懸命燃える炎――これが上の命式の五行バランスを視覚的に表したものです。

さいごに

今回の記事では、命式から五行バランスを読み取る方法をお伝えしました、月支についての詳細や「支合」や「干合」など、割愛させていただいた部分もありますが、よほど特殊な命式を除き、大まかな五行のバランスを出すには十分なはずです。ぜひご自身の命式でお試しください。
五行バランスは四柱推命の要ですが、命式内の多い五行・少ない五行を調べただけでは、具体的な性格や悩みの解決法を知ることはできません、五行バランスを実践的に活用するために必要な「通変星」については、今後の記事でご紹介していきます。

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