【二十四節気便り】立春

立春

今日は2021年2月3日水曜日、二十四節気の立春です。

立春(りっしゅん)
「春の気配が表れはじめるころ」
旧暦では一年の始まりを表す季節です

一月もあっという間に過ぎ去り、とうとう立春ですね。体感的には厳しい寒さを感じる時期ですが、暦の上では今日から春ということになります。「こんなに寒いのに暦の上では春なんて何だかおかしい」といったことをよく耳にしますが、立春はあくまでも春の入り口、日が伸びて寒さの中にも僅かに春の気配が現れる季節のことです。
二十四節気は太陽と地球の位置関係で決まるので、体感的には気温ではなく日の長さや高さに対応しています。

昨日の節分は朝から降っていた雨が昼頃に上がり、ふんわりと風が吹いてとても穏やかな一日でした。季節が移ろうたびに「人の心は天候と密接に関わっているな」とつくづく感慨深くなります。
雨が降れば眠くなり、晴れれば活動的になる。春はウキウキしてやる気に満ち、夏は浮かれて開放的に、秋は悲しく感傷的で、冬は悶々とひたむきになる…。そして、先人の編み出した五行という概念は、こういった肌感覚と直結していると感じます。

現代の私たちは、物理も生物も歴史も心理学も別々のものとして学ぶので、占いの分野を荒唐無稽に感じるけれど、案外そういった体系的な知識という鎖を取り払えば、太陽の運行から人の運命を分析することなんて、至極理にかなっていると感じるのかも知れません。

話は脱線しましたが、立春は冬から春に切り替わる季節で、新しい一年の始まりを表します。以前も触れましたが、年の干支が切り替わるのは新暦の元旦(1月1日)ではなく立春です。2021年は2月3日23時59分に、前年の「庚子」年から新しく「辛丑」年に変わります。
辛は金の五行で陰の性質、丑は土と水と金の五行を併せ持つ陰の性質です。今年どのようなことをすると発展的な一年になるのかは、お一人お一人の五行バランスによって変わりますが、金の五行が良い働きをする方にとっては有利な一年になると思います。

私にとっては学びの意欲が高まる一年になりそうです。私の五行バランスから考える一年の指針は、手を広げず仕事に必要な実用性の高い知識に絞って身に着けることと、視野が狭くならないようたくさんの人と交流することです。時節柄、外に出て人と交流するのは難しいと思うので、Twitterなどで様々な分野の方と交流したいと思っております。

さて、先ほどもお伝えした通り、今日から辛丑年が始まります。更に月の干支も切り替わり、新しく庚寅月がスタートします。気持ちを新たに、陰ながら皆様のお役に立てるよう更に精進してまいりますので、この一年も何卒よろしくお願いいたします。
二十四節気便りは毎月2回お届けしていますので、カレンダー感覚で見ていただければ幸いです。次の「雨水」の記事は2月18日に更新する予定です。

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