【図解四柱推命】土の十二支の性質と火土同根の法則

1. 辰・未・戌・丑の性質

辰・未・戌・丑は一般的に土の属性の十二支といわれますが、実際には単体で土の五行の要素はあまり多くなく、どちらかというと雑多な五行の集合体のような性質を持っています。

十二支を季節に割り振ると、春は寅・卯・辰月、夏は巳・午・未月、秋は申・酉・戌月、冬は亥・子・丑月ですが、辰・未・戌・丑の4つの月はいずれも季節の変わり目に位置していることがわかります。
この4つの十二支は、ある五行から別の五行へと変わる際の移行期間を表し、気と気が混じり合った雑多な性質を持ちます。

また、この辰・未・戌・丑は、他の十二支の影響を受けて変化しやすいという性質も持っています。ここでは例として、寅・卯・辰の3つを比べて十二支の変化のしやすさについて考えていきます。

まず、寅は木の属性の十二支で、方合では変化せずに木の五行を強めるのみで、三合局では午・戌と結びつき火の五行の性質が強まります。
次に、卯は木の属性の十二支で、方合や三合局で他の十二支と結びつていも木の五行を強めるのみで、他の五行の性質が強くなることはありません。
最後に、辰は土の属性の十二支で、方合では寅・卯と結びつき木の五行の性質が強まり、三合局では子・申と結びつき水の五行の性質が強まります。
このように、土の属性の十二支である辰が一番変化が多く、寅。卯の順に変化が起こりにくくなります。

これは、巳・午・未、申・酉・戌、亥、子・丑の組み合わせでも同様の結果となります。

2. 四墓の効果

前回の記事で十二支の法則性として「方合」と「三合局」をご紹介しました。方合・三合局は3つの十二支が結びつき木・火・金・水のいずれかの五行を強める働きをしますが、土の五行を強める組み合わせは一つも存在しません。
土の五行を強める十二支の法則性としては、方合・三合局とは別に四墓(しぼ)というものがあります。

四墓(しぼ)とは「土の属性の十二支である辰・未・戌・丑が全て揃うと土の五行が極端に強くなる」という法則です。

しかし、実際には辰・未・戌・丑の4つが揃ったとしても、土の五行を強める働きはそれほど強力ではないとされます。
なぜなら、前述の通り辰・未・戌・丑は単体で土の五行の要素が少なく雑多な五行の集合体のような性質を持っており、元々土の五行を強める力が強くないからです。

3. 火土同根の法則

ては、土の五行はどのような条件か揃うと極端に強まるのでしょうか。四柱推命では、土の五行に関して「火土同根」という法則性があります。

火土同根(かどどうこん)の法則とは、土の五行は火の五行に準ずるものであるという考えから「戊・己と巳・午・未が結びつくと土の五行が強まる」とする法則性です。

巳・午は火の属性の十二支で、未は蔵干に火を含んだ土の属性の十二支です。五行説の相生において火は土を生ずる関係であるため、火の性質を持つ十二支が土の十干と結びつくことで土の五行が強められると考えます。
これは、木・火・金・水の十干には当てはまらず、土の十干にだけ当てはまる法則です。

巳・午・未が戊・己を強める働きは、辰・未・戌・丑が戊・己を強める働きよりも遥かに強力です。
火土同根の法則は、命式中の十干の力量の強弱を見る上で、方合や三合局と並んで重要です。

また、巳・午・未は土と火の両方を強める働きを持つため、命式中に土の十干と火の十干がある場合はその双方を強めます。
但し、命式中に巳・午・未のいずれかがあって土の十干が一つもない場合は、土の五行を強める働きはなく通常通り火の五行を強めます。

4. 補足

今回は土の十二支の持つ特殊な性質について触れました。
土の五行をどの季節に配当するかという問題は、陰陽五行説の歴史の中でも何度か議論され変更が加えられてきた経緯があります。
土を火に準ずるものとして夏を火と土の季節とする火土同根の考え方の方が古く、季節の変わり目である辰・未・戌・丑月を土の季節とする考え方は、後の時代に次善策として生み出されたものだとされています。

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