四柱推命とは

四柱推命は、陰陽五行説(中国の自然哲学)に基づく占いで、全てのものを五行と呼ばれる「木・火・土・金・水」の5つの要素に分けて捉えます。ここでいう全てのものとは、物質的なものだけでなく、感情・思考・時間・方角・味覚といったものまで広く含まれます。

四柱推命では、生年月日時をもとに「生まれ持った五行バランス」と「五行バランスの後天的な変化」の2つを割り出し、基本的な性格と人生の中での運の流れを読み解きます。
更に、生まれ持った五行バランスを整える働きをする五行と、バランスを乱す働きをする五行とを見分けることで、抱えているお悩みの原因を探り対処法を考えたり、夢や目標がある場合は、それを実現させるための努力の方向性を見定めることができます。

五行バランスからわかること

生まれ持った五行バランスからは、内面性・思考パターン・恋愛傾向といった基本的な性格がわかります。
持って生まれた五行とは、言わばその方を構成する成分ですので、その配合や偏りをみることで本質部分を読み解くことができるのです。
また、五行バランスを整えるという観点から、性格面で伸ばすと良いところや補うと良いところ、不得意であっても挑戦すると良いことや、敢えて克服しなくてもよいこと、相性の良いタイプの特徴や上手くいかない相手との接し方、などがわかります。

五行バランスの変化からわかること

四柱推命では、生まれ持った五行バランスは後天的に変化すると考えます。五行なランスは10年ごとに大きく変化し、その10年の中でも1年ごとに少しずつ変化します。
その方を構成する成分である五行バランスが変化するということは、その方の物事の捉え方や人との接し方、興味の対象などが10年ごとに移り変わっていくことを意味します。これは、元々生まれ持った本質が全く別のものに変わってしまうということではなく、持ち前の気質に対して様々な付属品が付け変えられていくようなイメージです。

五行バランスの10年ごとの変化からは、人生の転機となる時期今後の人生で起きうる変化がわかります。
時期によっては、元々抱えていた短所がカバーされて物事が円滑に進むこともありますし、反対に長所が裏目に出たり短所が目立つことで、トラブルが起きやすくなることもあります。
五行バランスの変化を予め知っておくことで、追い風の時期に充分力を発揮できるよう前もって準備をしたり、向かい風の時期であっても、起こりやすいトラブルを想定して対策するなど、その時期にあった過ごし方を見つけることができます

また、五行バランスの1年ごとの変化からは、恋愛や結婚に向く時期、転職や独立に向く時期、資格取得やスキルアップに向く時期、ゆっくり休養するのに向く時期など、目的に応じて適切な時期を判断することができます
だだし、これは「その時期でなければ○○してはいけない」や「その時期は何もしなくても無条件に願いが叶う」といったことではないので、適切な時期に適切な行動を起こすことが大切なポイントになります。

四柱推命の歴史

四柱推命のルーツとなる占いは、古代から中国大陸で研究されてきました。その中で、今からおよそ700年前に、明の時代の政治家である劉伯温によりその完成度が高められ、現在のものと近い形になったと言われています。